
内容の明確さ
はじめのポイントとして①書き方より『内容の明確さ』が重要です。遺言書を書く際、多くの人が形式ばかり気にしがちです。しかし、実際にトラブルが起こるのは、形式の不備よりも内容が曖昧なケースが多々あるのが現実です。誰に何をどれだけ渡すのか正確に書くことが重要です。誰が読んでも同じ内容に理解できることが遺言書で最も大切なポイントです。
『なぜ、その分け方にしたのか』という理由が不可欠
次に、②どれほど内容を明確に記載しても、相続人の心情面で納得できなければトラブルは起こります。揉めない遺言書には『なぜ、その分け方にしたのか』という理由が不可欠です。感情のこじれから争いになることが多いのです。配分理由があると相続人の納得度が高まります。なお、遺言書に理由を記載することは法律的には義務ではありませんが、家族内トラブル予防には最強です。また、文面に書くことに抵抗がある場合、「付言事項」として記載する方法もあります。「感謝」や「家族への思い」も併せて記載すると、争いが起きにくい傾向があります。
付言事項の具体例
「長男には事業を継いでもらうため多めに配分しました。他の家族にも理解してほしい。これまで支えてくれてありがとう。」
公正証書遺言
最後に、③『公証役場で作成することで安全性が飛躍的に高まります。』遺言書には、自筆証書遺言、公正証書遺言、秘密証書遺言の3種類がありますが、揉めない遺言を作るなら公正証書遺言が推奨されます。法的に無効になりにくく、原本が公証役場で保管されるため、紛失、改ざんの心配はなく、家庭裁判所の検認も必要ありません。もちろん相続人同士の争いを最小限に抑えることができます。
以上の3つが揃うことで、遺言書は争いを呼ぶ紙ではなく、家族の未来を守る強力なメッセージになります。

